春暖の候、皆様に於かれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。地域の方々におかれましては日頃より一般社団法人甲府青年会議所の活動にご理解とご協力を賜り、感謝申し上げます。
いよいよ春爛漫な4月を迎えました。今年は例年より温かい気候が続き、桜の開花も例年より10日早いとのことで、3月31日現在、すでに桜が満開です。小瀬スポーツ公園は多くの来場客でたいへんな賑わいとなっておりました。
さて、日本では4月が行政、学校の年度切替ということで、ひとつの大きな区切りとなる季節です。この春に卒業し、進学、就職するなど4月から新たなステージに上る人も多いかと思います。就職というのは人生における非常に大きなトピックスだと感じます。どんな仕事を選ぶのか、どのような人生を選択していくのかが、その後の人生に大きな差を生む、大きな分かれ道であります。
先日、山梨県では若者の転出が全国でも突出して多いとの報道がありました。大学で東京に行き、就職で山梨に戻らず、そのまま東京で就職してしまうのです。実際にわたくしの同級生も大学卒業後、東京で就職し、現在も東京で暮らしている人が、感覚的に3割ほどいます。東京にいる同級生に聞くと「地元の山梨に帰りたいけれど、今の仕事と同等の職がない」との声がありました。山梨県では十分な雇用が創出できておらず、それが人口流出につながっているのであります。
しかしながら県外に移転している人でも、潜在的には地元には帰ってきたい、地元山梨のことが好きだという意識があることは間違いありません。そのニーズをとらえ、山梨県に人を呼ぶためには魅力の創出が必要です。山梨は今、大きなチャンスを迎えています。2019年に中部横断自動車道が延伸され、甲府市から静岡県清水市まで約1時間で行けるようになり、多くの人の交流が見込めます。また、2027年には夢の超電導特急リニア中央新幹線が東京名古屋間で開通し、東京まで20分、名古屋まで40分で行けるようになります。大都市の間に位置し、多くの自然を有する山梨県はこれからのまちづくりによって、多くの人でにぎわう魅力的なまちとなる可能性を内包しているのです。
今年度、われわれ(社)甲府青年会議所では、これからのまちづくりについて議論を深めるために「山梨県の意識調査アンケート」を集め、「これまち構想会議」を5回にわたり開催し、(社)甲府青年会議所が考えるこれからのまちづくりについて発表していきます。構想を練り、社会実験を行える行動力を持つ、われわれだからこそ出せる本気でこのまちをより良くする策を出してまいります。
さて、4月を迎え多くの事業が進んでまいります。まずは4月6日に開催される信玄公祭り前夜祭 第15回湖衣姫コンテストが間近に迫ってまいりました。ホームページにも掲載されているように先日3月24日に7名のファイナリストが決まりました。今年は230名以上の方から応募をいただき、本当にありがとうございました。ぜひ4月6日の湖衣姫コンテストにご来場いただければと思います。また翌日4月7日には信玄公祭りにて、甲府青年会議所も山の5番隊として出陣します。山梨県最大級のお祭りを我々も精一杯盛り上げて、この山の都ににぎわいを創り出すきっかけとしたいと思います。
青少年育成事業も4月より本格的にスタートします。今年度は「スポーツを通じた青少年育成をテーマに、スポーツを通じて必要となる「挑戦する心」を子どもたちに持っていただきたいと思います。これからの時代は人工知能を使ったオートメーション化が進み、差別化が重要な時代です。そのときに必要になるのが「新しい取り組みを躊躇しない心」であると思います。多様なスポーツに挑戦することで子どもたちに新たな時代を切り開く力をつけてほしいと願っております。青少年育成事業は限定30名の募集となっております。まだ申し込み可能となっておりますので、ぜひ応募をお願いいたします。
4月から本格的に事業が進んでまいります。
今後とも我々の活動にご協力を賜れれば幸いです。
ともに未来に希望を懸けよう!
一般社団法人 甲府青年会議所 2018年度 第67代理事長 小澤孝一郎