2018年度の活動も8月を迎え、約2/3を経過し、いよいよ2018年度の運動の成果を発表する段階に入って参りました。
今日に至るまで我々の活動に多大なるご協力を賜っております地域住民、行政、学校、企業の皆様にはあらためて感謝申し上げます。
今年度のスローガンは「虹 ~未来に希望を懸けよう~」であります。
ちょうど一年前に、2018年度の活動指針であります理事長所信を構築する中でふと思い浮かんだ言葉が「虹」でありました。
私はどちらかというと人をグイグイ引っ張るタイプではなく、色々な仲間に助けてもらいながら一緒に歩んでいくタイプだと思っています。自分自身のそんなある意味では優柔不断なフワッとしたところを表す言葉として、そして「希望」の意味として用いられる言葉が「虹」であったのです。そして私事ではありますが、職業が印刷業であり、「色」というものに関係が深いということも相まって、無限の色を含む「虹」をスローガンに掲げさせていただきました。
虹はよく便宜的に7色で表されますが、色と色の間には明確な境界があるわけではなく、人間が認識できるすべての色を含みます。つまり虹に含まれる色の数は「無限」が正解であります。(社)甲府青年会議所は本当に様々な特色を持った会員で構成されています。その特色を活かし、かつ「調和」の象徴である「虹」に会員の調和の願いを込めさせていただきました。
そしてもう一つの意味は、地域に希望を与えることです。重ね重ねでありますが「虹」は「希望」を表すときに使われることがあります。虹を見た時、その鮮やかで幻想的な光景から人は何か明るい気持ちになります。そんな気持ちを持つことから希望のイメージが連想されるのだと思います。さて、地域の希望とは何でしょうか。今、メディアでは「人口減少、高齢化によって経済的に厳しい状況が待っている」といったことが語られています。生産人口が減ることによって消費が落ち込み、市場に資本が流れづらくなるので、特に地方では経済規模が縮小に向かっていくということです。しかし、それは様々な要素を活用することで、局地的には今よりももっとにぎわいのある街にすることができるのではないか、もっと楽しい地域になることができるのではないか、そんなことを考えて、地域に住まう人たちに「この山の都はきっとよりよい街になる」という希望を与えたいと思ったのです。
今年度、「甲府にぎわい創生委員会」では、地域ににぎわいを創り出し、郷土に誇りを持つことで笑顔にあふれた明るい未来につなげることを目的に活動して参りました。また地域の方がと連携し、地域の魅力を体感していただく活動を進め、にぎわい創生実行委員会を設置し、地域で活躍する方や団体、行政とともに話し合いを重ね、「甲府にぎわい祭り 躑躅ヶ崎 信玄花火」を開催させていただくことになりました。3月から準備を重ね、多くの方にご協力いただいた「甲府にぎわい祭り 躑躅ヶ崎 信玄花火」をいよいよ8月4日(土)に、武田神社および武田神社周辺にて開催させていただきます。2019年に甲府市は「開府500年」を迎えます。この甲府市が中心となって進めている「開府500年」事業に、甲府青年会議所も昨年より深くかかわらせていただいております。甲府が生まれたのは1519年、武田信玄の父信虎が、現在の武田神社がある、躑躅ヶ崎(つつじがさき)に館を構えたことから始まりました。つまり、この躑躅ヶ崎、武田神社は甲府のシンボルともいうべき地であります。この場所で、花火を打ち上げ、にぎわい創生に向けた狼煙を上げます。
皆様におかれましては、8月4日はぜひ武田神社にお集まりいただき、甲府の魅力を体感していただければと思います。詳細は特設ページ(https://2018.kofujc.com/shingen-hanabi/)をご覧ください。
さて、7月を振り返りますと、7月の理事長所感でも書きましたが、(社)甲府青年会議所2019年度の理事長候補者が決まりました。1951年に設立された甲府青年会議所は来年で68年の歴史を数えます。実に半世紀以上、その歴史と伝統を積み重ねてきたわけであります。戦後復興、高度経済成長などその時代に求められる社会のニーズを探り、自らが行動しこの地域の一翼担って参りました。先日も歴代理事長会があり、諸先輩方から様々なお話をうかがいましたが、それぞれが本当に熱い想いとパワーでこの地域のために活動してきたんだなと改めて感じさせていただきました。
時代は変わってもJCの精神は不変であります。仲間とともに考え、行動し、ときには意見をぶつけ合い、語り合い、この地域のために行動する。今後もそんなJCであり続けたいと思います。
7月8日には7月例会(会員家族親睦・結婚10周年)が開催されました。親睦例会としていつも本当にお世話になっている家族に参加していただき、おもてなしの精神で、家族が楽しめる例会を開催しました。JC活動をしているとなかなか家族との時間がとれないこともありますので、正直ご家族の中には、JC活動に対し良く思っていない方もいるかもしれません。そんな中でも、ご参加いただいた方が少しでも楽しんでいただけていれば幸いです。
また7月28日には青少年育成事業「心」が開催されました。今年度は「スポーツを活かした青少年育成」を掲げ、子どもたちに挑戦する心を持っていただくことを目的に活動しています。今回は子どもたちが挑戦するために必要な「お互いを思いやる」気持ちを育むためにライフセービングを体験していただきました。当日は特定非営利活動法人日本ライフセービング協会の安田様、平野様をお招きし、水難救助水泳を通じて助け合いや救助される気持ちと想いやりを学んでいただきました。青少年事業は今後もまだまだ続きます。未来を担う子どもたちに、未来を切り開くための「挑戦する心」を育んでいただくよう、我々も事業を開催させていただきます。
いよいよ8月。
今年は真夏日が続き、本当に暑い夏となっています。
暑さに負けないように熱い気持ちで活動を進めて参ります。
ともに未来に希望を懸けよう!
一般社団法人 甲府青年会議所 2018年度 第67代理事長 小澤孝一郎